継ぐ、アンティークの家

2011年頃にリフォーム済み物件として販売されていた中古マンションを、オーナーさん自らの手で更に細部までこだわり抜きカスタムしていった空間は、いい意味でかなり独特な雰囲気を持っていました。

それもそのはず、オーナーさんは自らアンティークショップを営まれていて、そのセンス・目利きが反映された内装なのです。

重厚なアンティーク扉についた、それぞれ異なるデザインのドアノブは、もちろんアンティーク。珪藻土の壁、躯体あらわしの天井、古材の棚などが風合いに一層の深みを与えています。

中目黒駅からこの近さにありながら、リビング目の前にはマンションの庭の緑が望め、向かいの建物も背が低いため眺めが抜け、気持ち良いこの環境。

マンションの中でも広い区画かつ角部屋ということで、改装素材と考えてもポテンシャルが高いと思います。

物件のコンディションとしても、リノベーションから10年以上経過しているため、設備の交換がそろそろ必要になりそう。再度リノベーションをガッツリ入れることを前提にご検討された方が良さそうです。

自らオーナーさんが削り出したモールディングや、石張りの壁など、アンティーク素材を使用した素敵なベースがある状態なので、残せる部分は残しながら、新たな雰囲気をつくり上げていただければうれしいです。

一点気になるのは、直近で漏水が起きていたこと。明確な原因は不明ですが、そもそもマンション全体で配管の更新工事が行われていなかったことが原因のひとつとして挙げられます。

しかしまさに今、全戸排水管汚水管改修工事をマンション全体で着工していて、共用部の古い配管を新しい配管に更新しています。そのため、今回の大規模な修繕工事によって、漏水も改善されることが期待できると思います。

ちょうど良いタイミングなので、この機会にフルリノベーションで専有部分の配管も一新して、安心してお気に入りの空間で暮らしていただくのがおすすめです。


■全戸配水管汚水管改修工事中（本区画は6月末頃工事予定、マンション全体は令和7年11月頃まで予定）