レトロ家屋を愛でる暮らし

のどかな住宅街にある、レトロな建物。築66年の渋い建物ですが、住んだ人たちから愛され、温もりのある改装が加えられています。

緩やかな傾斜地に建ち、その地形を生かすように道路沿いに車庫をつくり、その上にお庭が広がっているのがユニーク。

お庭には大きなミモザの木。車庫の上は、家庭菜園スペースになっていて、最後は麦がここで育てられました。窓際には腰をかけるのにちょうどいいデッキが組まれているのも嬉しく、素朴だけど、いい空気が流れるお庭です。

お家は道路の高さから少し上がっているので、通りからの視線を気にしなくてよく、南側は道路で隣地と距離があるので日がたくさん入ります。

建物自体は大掛かりな工事をしてきたというわけではなく、古さと向き合いながらちょこちょこ手をいれてきた感じ。年季が入っているのは否めませんが、直近まで賃貸で貸し出ししていて住民さんもいましたので、多くを望まなければこのまま住むこともできます。

お風呂と洗面は8年前に改装済みです。ただ、外壁や屋根などの全体的な工事などは長らく行われていません。

建物の前面道路は「43条但し書き道路」といって、再建築を行う場合には建築審査会の許可を得るというフローが必要にはなります。ちょっと一手間必要な接道状況と思ってもらえたら。とは言っても同一条件の隣地が昨年建て替えされましたので、許可はおりるのだなという感じです。この建物に限界を感じたら、土地にして新しい建物を建てることを考えてもいいと思います。

周辺は教育施設が多く、緑が豊かな環境。駅からは少し距離がありますが、近くのバス停は本数が多く、平日の7時台8時台は３分間隔でバスが走っていますので、都内への電車通勤もしやすいと思います。

新しい家にはない、古い家ならではの空気感がとてもよいです。少しづつ手を加え、古い建物を愛でるような暮らしをしたい方どうでしょうか？