渋谷で店を始めよう！ - まち歩きイベントのお知らせ –

地域の魅力を高める店の開業をサポートする「渋谷Local Street Project」が、今年も始動。対象エリアを案内する、まち歩きのイベントを6/17、25に開催します。

笹塚エリア。対象地域には、こんな下町っぽい雰囲気の商店街がいくつもある

今年もやります！
地域を魅力的にしてくれる店の開業をサポートする「渋谷Local Street Project」。渋谷区とR不動産で、対象エリアでの出店を応援する取り組みです。

第1弾の企画として、まち歩きのイベントから、今年もスタートします。

対象エリアを案内しながら、地域の魅力やポテンシャル、商店街などの人たちをご紹介。出店希望の方どうしの交流が生まれるきっかけにもなればと思っています。

そして去年のプロジェクトを通じてできた4店舗もご案内。春に開店したばかりですが、早くも人気店になっています。どれもすてきな店なので、こちらもお楽しみに。

プロジェクトからの出店「Cyodo 」。小皿料理とナチュールワインが楽しめるバル（写真：加瀬健太郎）

対象エリアで物件の提供から出店サポート、創業支援まで行い、店ができることで地域に新しい魅力をつくっていく。それが渋谷Local Street Projectです。

特徴として挙げられるのは、大きく4つ。

まずはギュッと近い範囲の中に、複数の店舗が生まれるのを目指していること。プロジェクトの対象エリアは地図で示した場所ですが、それよりもずっと小さな範囲で、近所付き合いができるような距離の中に店が集まることを目指します。

黄色で色付けした地域で出店をサポートします（クリックで拡大／地図データ ©Google）

去年のプロジェクトでも、幡ヶ谷の北側のエリアに小さなコロニーをつくるように4店舗が集まりました。そうすることで地域での認知や、地域への影響力がグッと上がるし、既に地域にいる人たちとの連携もスムーズに進みます。店にとっても、地域にとっても、良い環境が生まれることが実感できたので、今年も同様の状態を目指していきます。

それとも関連しますが、地域や他の出店者の方との連携が生まれる環境をつくるのが、ふたつめのポイント。たった一人で地域に入り、関係をつくっていくのはとても大変です。そこで地域で既に活動している人たちや、プロジェクトから新しく出店する人たちとの関係づくりをサポート。単独ではできないような活動が生まれる環境を提供します。

その環境を実現するための方法とは、具体的な物件が出る前に、出店希望の方に集まってもらうこと。集まった方どうしがつながったり、地域の方たちとつながったりできるようお手伝いします。

既に登録している方がたくさんいるので、今年はつながりづくりに注力する予定。そして、いざ出店となった際には、そこから連携した取り組みが生まれることを期待しています。

さらに今年は創業支援の取り組みも強化。出店が決まった方だけでなく、出店希望の方も参加できるプログラムを実施します。

去年よりエリアを一回り拡張して範囲を設定。今年も皆さんの出店先となる物件を開拓していきます。

対象となるのは、笹塚から初台までの「ササハタハツ」と呼ばれるエリアを中心に、隣接する地域と、代々木から千駄ヶ谷までの地域。

特にササハタハツは区でも新たな魅力づくりに注力し、いろいろなプロジェクトを行っているエリア。そして実は渋谷区の居住人口の半数以上が集まっているエリアでもあります。

去年のまち歩きの様子。地域の先輩に話を聞いた

暮らし方や働き方が大きく変化する中で、注目度も重要度も高まっているこの地域には、都心とは思えないような下町っぽい風情や人のつながりが残っています。

それは店を営む上で大きなポテンシャルだと、地域の先輩たちは口をそろえて語ります。実際にプロジェクトから生まれた4店舗も、そこに可能性を感じて出店を決めた方たち。

そんな4店舗の存在も心強い限りなので、その周辺での物件提供を目指しつつ、他のエリアでの展開にも取り組んでいきたいと思っています。

まずはまち歩きで、このエリアの魅力を感じてもらえたらうれしいです。

（出店希望の方の登録と、建物を貸したい方のお問い合わせも受け付け中です）

こちらもプロジェクトから。パン屋「steppin'」は、すでに行列のできる人気店に（写真：加瀬健太郎）