ニュータウン、令和の再生

「鳩山ニュータウン」という街が、限界集落なんて言われながらも頑張っているらしい。

東武東上線を北上し、川越を越えて数駅の「高坂」駅からバスでアクセスという環境。1990年代には多くの高所得者が移住し栄えたのですが、その後、アクセス環境などの関係か、若者の人口減少が進み、限界集落と言われるようになった街である。

そんな中、建築家の藤村龍至さんが主宰する建築設計事務所〈RFA〉が「鳩山町コミュニティ・マルシェ」の指定管理を受けたことで街がかわり出しています。RFAでは建物のリノベーションを行うだけでなく、イベント企画や発信など行い、街の活気を取り戻すような活動しているようです。

「鳩山町コミュニティ・マルシェ」では街の住民がつくった食品や小物、野菜、ランチセットなどが売られ、ワークスペースで仕事をする人がいたり、子ども連れの家族が買い物に来たり。週末にはフェスが開かれたり、クラフトビールが飲めるイベントが組まれたり。

他にも街の中では、古い喫茶店「ニュー喫茶幻」にアーティストの店主が立ち、モーニングを振る舞うような企画が開催され、若者が集ったりも。

そんな再生の気配が芽吹く鳩山ニュータウンの中で、この家は、この街に若い家族を増やしたいという思いで、地元の工務店が力を入れてつくったものです。中古戸建のリノベーションですが、断熱等級7・長期優良住宅の認定も取得し、高断熱・高機能に仕上げています。新築と変わらぬ各種保証もついているのが安心。

リノベーション費用はかなり掛けて、しっかりとつくり込んだゆえ、この近辺の中古戸建よりも売買価格がそれなりにするのは正直なところ。ただ、こちらの物件は仲介手数料が掛からないので、その分のコストは抑えられます。また、家具や窓のハニカムスクリーンなどがセットアップ済み。断熱性などのスペック重視かつ、無垢床や木の造作収納や扉など内装の質感重視で検討している人にハマればと思っています。

なお、アクセス環境に関しては、行政もバス便を増やしたりして改善を図っています。朝の時間帯には10〜20分おきに「高坂」駅行きのバスがでています。またデマンドタクシーという乗り合いのタクシー運行があり、「北坂戸」駅まで600円で出ることができます。

小さな街だからこそ、自分ごとで何か環境を変えていける感じが楽しそう。一度は限界なんて言われた街の、未来を盛り上げる一員になるのはどうでしょうか？