ねこの桃源郷

猫ちゃん2匹とともに暮らす、猫の家。2019年にフルリノベーションされたお部屋は、猫と住人にとって桃源郷のような場所でした。

まず目に飛び込むのはLDKに巡らされたキャットウォーク。階段もついていて、ぐるりと回遊できる贅沢で楽しそうなつくり。毎日遊べるなんて健康的だし、猫たちが駆け回る姿を想像すると愛おしい。ただ、そんなキャットウォークも後付けでつくることは可能です。

この物件がすごいところは、後付けではつくれない猫たちとの共同生活に向き合った間取りや仕掛けが、よーく考えてられているところ。

例えば、玄関ドアからリビングドアまでのスペースは猫と切り離された空間。SIC、WIC、納戸、トイレが収まります。共同生活する上では、猫の爪や毛や悪気のないイタズラから守りたいものもある。それに、玄関ドアまでワンクッションあるつくりは猫の脱走を防げる安心材料だと思います。

そして、リビングドアから先のLDKは猫との共同生活空間。間仕切りなく、ご飯を食べるときも、在宅ワークも寝る時も一緒、なんと幸せなのでしょう。個室が見当たりませんが、オーナーさんは小上がりに布団を敷いて寝室として使っていたそう。小上がりの下にちゃんと布団をしまうスペースがあります。

脱衣室はリビングドアの内側。脱衣室のドアには小さな猫の通り穴があって、24時間換気できる空間に猫のトイレを置いておけるつくり。猫のためいつでも清潔にしてあげたいというオーナーの思いのもと設計されました。

全体的に壁と天井はあまり仕上げを施さず、ラフな空間に木や質感の良い素材でキッチン、洗面、ワークスペース、収納などがつくられています。やんちゃな猫さんだったらそのままでも良し、おとなしさんだったら壁に少し手を加えて、好きな色に塗装するのも良いと思います。

敷地内に緑が多く、建物にも雰囲気があるのも魅力的。近隣にも緑地や公園が多く、カフェやパン屋さんも徒歩圏内。3駅利用できる立地など暮らしやすそう。

アウトドア用品や趣味のもの、普段使わないものなどをしまっておける、約1畳の「専有使用権付き」のトランクルームが付きます。目を奪われるまるでドラえもんオマージュの「どこでもドア」の色。奇抜な色ですが、猫との暮らしに最適化された物件を見た後では妙なシンクロ感があります。笑

ワークスペースがLDKに面しているから、在宅ワークで猫たちと1日過ごすこともできますし、日中出かけるライフスタイルでも広々としたキャットウォークのある空間で、猫たちだけでも快適に過ごせる設計。家族のメンバーとして、猫と一緒に暮らしている方に最適な物件なのではないでしょうか。