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2020.1.8

『まちの夢』 僕らが描く未来の風景

千葉敬介(東京R不動産)
 

これは夢なのか? これからの社会で僕らが住みたい街ってどんな姿をしているのだろう。その風景を妄想したら、こんなマンガができちゃいました。パートナーに新しい世代の建築家として注目を集めるツバメアーキテクツを迎えて、街のこれからを考えるシリーズ。始まります。


作・コルシカ(PDF版はこちらから。『まちの夢』PDF 3.7MB)
街のこれからを考える新シリーズ、始まります

これから僕らが住みたいのは、どんな街だろう? 不動産や建築の仕事を通して、僕らはいつもそんなことを考えている。

いよいよ人口減少期に差しかかった日本。少し遅れて東京にもその波はやってくるのだろう。そこにはそんなに悲観的な思いはないのだけれど、高齢化や子育てなど、無視できない課題がたくさんあるのも事実だ。

僕らは自分たちの本質が、ハッピーで豊かな暮らしをつくり出すことにあると思っている。だとすれば、僕らはこれからの社会に対して、どんな絵を描けるのだろうか? そんなことを考え始めたのが、このマンガが生まれるきっかけだった。


左から、マンガの作者コルシカさん、ツバメアーキテクツの千葉元生さんと山道拓人さん、東京R不動産の林 厚見(撮影:東京R不動産 西村愛子)

いろんな課題があるけれど、実はこれってチャンスでもあるんじゃないか。

そんな予感を確かめようと立ち上がったこのプロジェクト。それはまず地域でのさまざまな課題を街の真ん中に集めてみると、どんな風景が生まれるだろうか? というテーマを、仮置きしてみることから始まった。

課題があれば、解決のために地域や社会の資源をそこに投じることになる。人や空間やお金など、資源の種類はさまざまだけれど、せっかく使うのであれば、それによって地域にもハッピーな循環が生まれるようなことが考えられるのではないか。そのためには地域の中心にそれが集まっているのが良いのでは? そんな仮説がスタートだった。

例えばお年寄りや子どもは、地域で一番長い時間を過ごす人たち。サポートが必要な存在でもあるけれど、サポートの仕組みを少し変えることで、地域コミュニティや、地域での暮らしの豊かさにつながるような風景や仕組みがイメージできそうな気がするし、逆に彼らが地域の資源にもなる、という図式が成立するのなら、こんなにハッピーなことはないだろう。

でもそれはある意味で、今までとは逆の世界を描くこと。これまでの仕組みやルールの中では実現できないこともあるかもしれない。

それが現実とどのぐらい距離があるのかを検証しながら、ハードルが何かを確認したり、乗り越える方法を考えたり、あるいは詳しい人に相談したりしてみよう、というのがこのシリーズ。

パートナーに迎えたのは、新しい世代の建築家として注目を集めるツバメアーキテクツの山道拓人さんと千葉元生さん。単なる見た目のデザインではなく、福祉やまちづくりなどの社会課題を軽やかに空間のデザインに変えていく彼らと一緒に、日々の仕事の合間をぬって、議論や想像を重ねてきた。

ツバメアーキテクツ - TSUBAME ARCHITECTS

それをマンガにしてくれたのは、コルシカさん。科学マンガや教育マンガなどを得意とするコルシカさんは、僕らが好き勝手に語る街の様子を拾い上げて、こんなすてきなストーリーを描いてしまった。

コルシカのページ

次回からは、ここで描いている世界を少しずつ掘り下げていくので、お楽しみに。

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