新年第1弾のイベントは、グループサイト「公共R不動産」と「団地R不動産」の共催! オランダのコミュニティアーティスト カスコランドを招き、ボトムアップで地域に変化をもたらしていくデザインプロセスに迫ります。
コミュニティアーティスト カスコランドのフィオナとルウル 世界各地で活躍するカスコランド(CASCOLAND)は、演劇を学んだフィオナとグラフィックデザインを学んだルウルの2人を中心に、世界各地のパートナーが集まったアーティスト集団。15年前から活動し、建築家やパフォーマーなどとプロジェクトごとに現地でチームを編成しています。
今回、公共R不動産と団地R不動産が興味を持ったのは、アムステルダムで手がける団地でのプロジェクト。移民や貧困、高齢者や子育て世代の孤立など、日本でも共通する課題を抱える郊外の団地が舞台です。行政やディベロッパーが、都市計画や福祉政策だけでは課題の解決が難しい地域に対して、新しいアプローチで変化を起こしている、まさに現在進行形のプロジェクト。
カスコランドのアプローチの特徴は、地域で見つけたニーズを、近隣の住人と共に、地域にある資源で解決していく、その社会構造(=social structure)をデザインすることです。
日常の中から、ちょっとずつ暮らしが良くなるアイデアを見つけ、自分たちが今持っているものでできることを考え、一つずつ実現していく。時に行政との交渉をカスコランドが手伝ったり、専門家を呼び込んだり。カスコランドは住人と併走しながら、そのプロセスをデザインしていきます。
【オイルプロジェクト】 近隣から集めた使い終ったオイルを集めて、ろうそくと石鹸(洗剤、部屋の掃除をする洗剤など)を作っている 【トンネルショップ】 高速道路の下に市からのオーダーで温室を設置し、近隣の住人が経営する中古品屋を展開。コーヒーを出して、気軽に立ち寄れるようにふるまっている これらのプロジェクトは、行政のコンペやディベロッパーからの委託など、さまざまな形態で生まれています。
プロジェクトの多くでは、ゴールを決めないオープンエンドの成果を設定。ボトムアップであるからこそ、課題や成果は住人によるところが大きく、不確定です。そのため成果を求める発注者に対して、ていねいにプロセスを共有していくこと。それもカスコランドの特徴の一つです。
プロジェクトに巻き込む人々をひきつける表現手法、公共空間の機能を一時的に変えて使うアイデア、住人の悩み事からサービスへと展開しエンパワーメント(自立した自発性)を高めていくプロセスなど、カスコランドがデザインする領域は多岐に渡ります。
日本全国さまざまな課題を抱えている地域でも、ヒントになることがきっとあるはず!
トークイベント後半は、オランダ在住の建築家 根津幸子さん、R不動産ディレクター 馬場正尊を交えたディスカッション、質疑応答も予定しています。
新年の仕事初め、クリエイティブインダストリー先進国のオランダから新たな刺激を受けに、ぜひ足をお運びください!
【One Day Shop】 空き店舗を曜日ごとにオーナーが変わるワンデイ・ショップとしてオープン。地元住人で個人のスキルを生かして起業したい人を支援 【ステイオーバーハウス】 近隣の住人のためのゲストハウス。家のスペースが小さく、家族や地域外からの訪問者が滞在できる場所がない、という悩みから生まれたシェアサービス 公共R不動産 & 団地R不動産 共催トークイベント
「アムステルダムに学ぶ 公共空間のボトムアップディベロップメント」
日時:2020年1月10日(金) 19:00~20:30(18:30開場)
出演:カスコランド(コミュニティアーティスト)、根津幸子(オランダ在住建築家)、馬場正尊(東京R不動産)
会場:目白センター ラウンジ
住所:東京都新宿区下落合3-14-16 目白センター(MAP)
定員:80名
参加費:3,000円(税込み/1ドリンク付き)
参加方法:事前予約制(先着順)
以下のリンク先にてお申し込みください
申し込みページ(Peatixサイト)