廊下の功名

山手線の内側に位置し、交通の便は文句なし。
限られたスペースをすっきり効率的に。癖のないシンプルな内装と廊下を挟んだメリハリある間取りが魅力の1LDKです。

ここ数年、メゾネットやワンルームの物件ばかりに住んできた私。数々の部屋を経験して（個人的に）導き出した結論は、「廊下はあった方が良い」ということ。

”廊下≒デッドスペース”と考える方が多いかもしれませんが、むしろ、廊下は居室のデッドスペースを減らしてくれる存在なのだと思うのです。

私が過去に住んでいた廊下のない部屋は、浴室やトイレ・洗面所が居室と直接つながっていました。となると、居室の壁に様々な扉がつくわけです。必然的に壁の1、2面が塞がれ、扉の可動域には物を置けない状況に。特に、大きな家具を壁際に置けなり、部屋の動線が非効率になってしまうのが悩みでした。

今回募集のお部屋は、玄関を入ってすぐ、土間と廊下がフラットに繋がっています。左に行けばリビング、右に行けば寝室と、2つの居室に距離があって使い分けがしやすいのも◯。たとえば来客時はリビングに通せば、生活感のある寝室を見せずに済みます。

廊下は南向きの壁が一面大きな窓になっていて日当たり良好。帰宅して最初に見える光景が明るいのは、気分が良いものです。

浴室・トイレ・洗濯機置き場は廊下に沿う形で独立して用意されています。おかげで居室はすっきり効率的に使うことができ、インテリアの配置もイメージしやすいと思います。

居室はどちらも暗すぎず明るすぎず、ほどよい安定した採光になっている印象でした。真夏でも直射が辛くなる心配はなさそうで、エアコンも効きが良いと思います。居室は快適さとプライバシーを優先し、廊下にダイナミックな窓をつけることで開放感や日当たりを確保している、気の利いた間取りなのではないでしょうか。

躯体晒しの内装はひんやり無機質。ややくたびれたコンクリートの質感は味と捉えていただければ。

ちなみにエレベーターなしの3階で、ベランダなど屋外スペースはありません。洗濯物は浴室乾燥か、日の当たる廊下に部屋干しすることをお勧めします。

最寄駅は都営大江戸線の牛込柳町駅。俗にいう山手線の内側に位置しますので、どこへ行くにも不便はないはずです。