経年「優化」する家

吉村順三設計事務所を経て活躍されている建築家、手嶋保氏による設計の戸建て。文豪ゆかりの地である、本郷の菊坂近くにひっそりと立っています。

左官の洗い出し仕上げの床や、コンクリートの躯体、黒皮鉄の階段など、経年変化に期待が膨らむ素材たちのオンパレード。

これから時間が経つにつれてどんどん味が出てきて、何十年後にはより味わいが出てくるのでしょう。

各階には吹き抜けやトップライトがあり、それぞれの部屋にやんわりと光が入る設計。2階のリビングは天井高が約2.6mと開放感があり、居心地がとても良いです。

また、各階のほとんどの箇所には床暖房がついていて、冬の雨の日でも室内は暖かく過ごせます。

他にも水素水をつくることのできる浄水器や、乾燥機付きの食器洗浄機があったり、優秀な設備が比較的新しい状態で揃っているところもポイント。

明治の文豪たちの旧居跡があちこちに点在するこのエリア。少し路地裏へ入ると下町の景色が色濃く残っています。

時が経つにつれ、美しくなる家。見に来ていただければ、その良さがわかると思います。