スタジオ・ワラビ

細道の奥に隠れていた、庭付きの小さくて懐かしい平屋。
ネイビーの外観が見えてきたらもうすぐ、門扉を抜けカラカラと引戸の玄関を開ければ、帰ってきたーという安堵感に包まれる家です。

リノベーションを終えたとき、近所の方から「新しく公民館ができたの？」と聞かれたというのも納得で、戸建密集地の真中にありながら、人が集いたくなるような開放感と親しみを覚える雰囲気があります。

中に入ると思いがけず抜けた天井に、床面積以上の広がりを感じられ、梁にハンモックをかけても窮屈さがありません。焦げ茶のレトロ成分はほどよく残り、壁や床は軽やかに刷新された気持ちのよい状態。

スタジオと題してみたのは、この家にお風呂場がなく、メインはオフィスや創作の場を想定しているから。四方に住宅が隣接する環境ゆえ音の配慮は必要ですが、少人数の教室にもよさそうですし、仲間同士で趣味を楽しむシェアスペースなどでも相談できそうです。

玄関やキッチンに繋がる4帖半は、打ち合わせや休憩に使える茶の間スペース、奥の6帖はワークスペースに使うのがイメージしやすいでしょうか。どちらの部屋も庭とひとつながりに使える感じがうれしいです。

草むしりの手間が省けるよう、庭は砂利で管理しやすくなっていて、テーブルを置いてみただけで、一気に楽しげなスペースに！ 目の前の低い塀は上部に板が貼られ、ベンチとして使えるようになっています。　

調理するのに十分なキッチンがあって、徒歩圏内には昔ながらの銭湯があるので、いざというときは泊まり込みの作業もできますし、風呂なしでOKならば、住居としての利用も可能です。

電車10分で川を渡ればすぐ東京という立地。近隣にはちょこちょこと小粒の店が揃ってますし、駅までの道中もさほど退屈ではなく、自転車なら5分。自転車やバイクは敷地内に置けるのでうまく使ってみては。


※写真は全てリノベーション時（2022年）の撮影です
※写真の家具は付きません
※保証会社利用必須
※事務所利用は要相談（賃料課税）