よみがえる昭和の哀愁

■フリーレント1ヶ月付き■

古い日本映画で、2階座敷の肘掛け窓から外景を眺める描写がありますが、あんな味わい深い古家は、今の東京23区でどのくらい残っているのでしょうか。

減ってきたからこそ哀愁が漂い、趣深く感じられるというところもありますが、残っているものを大事にしていきたいものです。

今回ご紹介するのは67年物の庇（ひさし）や肘掛け窓、二階縁が見事な木造戸建て。昭和32年築の古い建物を、味わいは残しつつリノベーションしました。

味わい深い引き違いの木製引き戸や、特徴的な上がり框の玄関から、早くも期待感が高まります。


女中さんの部屋を連想させる3畳の和室、「御風呂」などの文字が硝子に書かれた貴重な建具、上部から垂れた紐を引いて流す便所など、風情があります。


2階も、1階と連携していたであろう呼び鈴ボタン（※現在は不稼働）など、見どころが多くありますが、南東側、4.5帖の船底天井の和室がこの物件の魅力が一番つまった部屋です。

柱の両脇にある窓を開けると腰掛があり、肘掛け窓に二階縁と呼ばれる仕様があらわれます。


ここで日に当たりながら、お茶やコーヒー片手に読書という贅沢な過ごし方などいかがでしょう。新宿区でこんな体験ができる戸建、なかなかないと思います。

北側4畳の洋室は、ベッドルームに使えそうです。窓からの景色は中学校のプール。夏には涼しげな風景が広がります。

リノベーションのポイントは、主に水まわり。洗面台や洗濯機置き場を新設、浴室は追いだきに浴室乾燥機まで取り付けました。トイレも、温水洗浄便座付きのものに更新済みです。

特に手を入れているのはキッチン。グループサイトtoolboxの新作キッチンを導入していて、高さは90cmと現代人の背丈に合う仕様になっています。

古民家なども含めて、古い物件は水まわりが古いことが決め手に欠けることが多いのですが、この物件では心配なさそうですね。


しかし、築67年と年季が入っていますので、ところどころガタが来ているところもありますのでご注意ください。

ご自身でDIY等手を加えても良いとのことで、契約開始から1ヶ月はフリーレントとなっていたり、更新料も無しという嬉しい条件です。

猫がいる風景が似合うよね、ということでペット飼育も可です。