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2008.8.5

物件の目の前、気になる「近江屋洋菓子店」に入ってみる。

梶ヶ谷友希(Open A)
 

神田淡路町には明治から続く店もあれば、同時に昭和の色を色濃く残した銘店もある。プロジェクト現場の目の前にある洋菓子店も、そんな店のひとつだ。前を通るたびに、妙に高井天井や、微妙にくすんだブルーの色遣い……、その独特のたたずまいが気にはなっていた。

店の名前は「近江屋洋菓子店」。なんとも渋い!

おそらく、計画中のオフィスで将来働くことになる、まだ見ぬ人もこの店が気になることだろう。彼らの気分も味わっておかなければ……。私もさっそく入ってみた。これだってフィールドワークだ。

迎える店員もなんだかレトロなユニフォームで、気分は一機に昭和に。明るさを抑えた店内に、バームクーヘンやら、アップルパイやら、サンドイッチやらの陳列台(ショーケースと表現するにはレトロ過ぎる)が並んでいる。奥にはカウンター、テーブルと椅子のセットが。これらのプロポーションもまた一風変わっている。椅子もラウンジチェア風なのになぜかスツール仕様。一昔?二昔?前に流行った感じ。でもなんか懐かしい。

店内はこんな感じ。

テーブルセットという事は、どうやらここで何か食べられるらしい。そういえば、水滴の付いたガラスのデキャンタがいくつか並んでいる。

いわゆるドリンクバーなるものがあるらしく、先程のレトロな店員さんに代金を払い、コップをもらう。

んで、もらったコップがこれ。
なぜか発泡スチロール製だが、このお店専用らしくOmiyaのロゴ入り。微妙にかわいい。

ファミレスのドリンクバーと決定的に違うのがここ!なんと選べるジュースは全てフレッシュジュース、100%ジュースが8種類前後ある。イチゴ、バナナミルク、メロン、スイカ…に加え、ボルシチ!?

なぜフレッシュジュールのラインナップのなかに突然、ボルシチが…という疑問はさておき、野菜はごろごろ、角切り牛肉もたっぷり。またしても容器はかき氷用!? だったが、味もなかなかいける。

インテリアといい、コップといい、店員さんのコスチュームといい、ボルシチといい、微妙な違和感でいっぱい。でも素朴でおいしかった。忙しい日常のなかで、ホッと息が抜けるような感覚。

目の前のお店は、考えようによってはオフィスの一部。時間のズレを感じながら食べるボルシチの一杯が、また新しいアイディアを生むかも!?仕事場の近くに、いいカフェはやっぱ欠かせない。

戻っていろいろ調べて見ると、実はこの洋菓子店、知る人ぞ知る穴場だった。開店は明治17年。最初はパン屋だったらしい。その後、戦災や苦境を乗り越え現在、この店に行き着いている。歴史を知ってからボルシチやバームクーヘンを食べると、また違った味わいがある(気がしてくる)。

詳しい歴史は下記にて
近江屋洋菓子店

さまざまな歴史が交錯する淡路町。
それもまたこの街の特徴だ。

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