引き戸のしつらえ

欧州出身デザイナーが、ゆるく区切った空間にエッセンスをちりばめ、個性的にリノベーションした部屋のご紹介。

広々とした約50㎡のワンルームを床から天井まで取られた大きな引き戸によってゾーニングする1LDKのつくり。リビングダイニングに、完全には仕切らない寝室、キッチンという間取りがゆとりを感じさせます。一目で見られる空間が広いので、面積よりもずっと開放的に感じます。

天井を抜いて高さを出し、塗装仕上げの壁、天井はラフな質感を生かしています。床材は幅広の無垢フローリングを張り、凝りすぎずとも、こだわりがちゃんと伝わってきます。

サイズ感としては、ゆったり一人暮らしや、ミニマルな二人暮らしにちょうど。寝室やキッチンは、互いに天井部分からも光を取り込めるため、プライベート感を確保しつつつながりも感じられる空間です。

弱点をあげると、隠す収納が少ない部分でしょうか。整理しやすいことを重視した結果、見せる収納のデザインになっています。洋服が多い、仕舞っておきたいものが多いふたり暮らしはちょっと工夫が必要かもしれません。

またサニタリーが同室でホテルライクなつくりです。人によって好みが分かれそうですが、この点と収納量が許容できれば、二人暮らしの方にとっても、いい選択肢になるかと。

薬研坂の中腹に、ずしりとそびえたつレトロなマンション。オートロック付きのエントランスやエレベーター、共用部も常に清潔に保たれ、良質なコミュニティとしっかりとした管理体制がうかがえます。

ペットの飼育も相談できるので、大切な家族と暮らせるチャンスです。都会でも、けっこう愉快な暮らしのイメージが湧いてきませんか？

※写真は全て前回募集時、原状回復前のもの
※現在居住中につき、下見は9月3日以降の予定