団地×リノベ×高円寺

気になるキーワードが並ぶ住まいの紹介です。
場所といい、昔懐かしい建物といい、刷新された室内といい、絶妙なバランス感を気に入ってくれる方も多いのではないでしょうか。

舞台は高円寺、元社宅だったしっぶい団地をテーマに、設計を担当したのはR不動産の馬場正尊率いるOpenA。2棟ある建物をフルリノベーションし、団地ならではの広い敷地を活用した新しい集合住宅です。

広さはどの部屋も一律52.04㎡。昔ながらの間取りと欄間や柱の跡を残しながら、足触りのよいフローリングと、白を貴重としたシンプルな設え、コンクリートの表情を生かしたラフな仕上げで刷新され、現代の暮らしに合う空間に生まれ変わりました。家具レイアウトの邪魔にならない引戸中心の間仕切りは、風と光も抜けやすく心地よさが増します。

敷地の南側には中央線の高架、北側には低層の住宅街が続くロケーションで、南面に大きく開口したリビングのほか、南側に5帖、北側に3帖とメリハリのきいた2つの個室がある間取り。寝室を分けたふたり暮らしも叶いますし、3帖の個室は書斎や趣味部屋にも適していそうです。

この部屋がある2階は、目の前を走る電車より少し低い位置にあり、電車の音はもちろんそれなりに聞こえてきます。住人からは慣れてしまうという話も聞きますが、音に敏感な方は注意が必要です。さらにエレベーターがない建物ですが、2階であればあまり苦にならないかと。

この場所のいちばんの特徴は、店舗と住宅が交わり合う日常の面白さ！ 階段を下りた1階部分には、クラフトビールとカレーの店や焙煎珈琲屋さんなど、建物の顔となる小さな店が軒を連ねていて、サンダルをひっかけてふらっと遊びに行ける距離感がたまりません。

ときには前面の芝生庭でマルシェが開催されたり、住人同士の忘年会やもちつきなどの季節行事が企画されたりと、仲間づくりのきっかけが身近にあるのも特徴です。多様な人や暮らし方が共存する形は、高円寺の街に通ずる魅力になっているような気がします。

高円寺と阿佐ヶ谷の中間に位置し、両駅から高架下を歩いて帰れるので、雨の日にほぼ傘をささず行き来ができるのもうれしいところ。

しつこいようですが、注意点は目の前を走る電車の音。
とはいえ、家も街も人付き合いも楽しみたい方にはおすすめです！


賃料：150,000円＋管理費：7,000円＝月額：157,000円


※住居専用（事務所使用等不可）
※室内写真は同じ間取りの上階のため眺望が異なります