土間クロークですっきり住まう家具付リノベーション

この家のある千葉県柏市にて1977年に創業した「樹楽屋株式会社」。住宅の新築や改修工事を手掛けるビルダーがフルリノベーションしただけあって、意匠と機能がちゃんと考えられた空間に仕上がったマンションの1室のご紹介です。

個人的に気に入ったのはクローク。玄関を挟んでLDKとの逆側に配置されたクロークは、衣類をしっかり収納しつつ、お店のようにディスプレイできるのがポイント。衣類だけではなく、テントや焚き火台などのキャンプグッズ、ゴルフバッグや自転車など趣味のものを、収納しつつ愛でる空間にピッタリではないでしょうか？

LDKはゆったりとした広さで、単調な色やデザインにならないように工夫されているのが好印象。家具付きでの販売なので、この写真の空間をそのまま引き継ぐことが可能です。

さて、LDKにはそれぞれ特徴があるので、ひとつずつ説明をしていきましょう。

まず、リビング。テレビは壁掛けにすることを前提に作られています。プレーヤーやスピーカーを置く台も壁に備え付けられているのですが、これはロボット掃除機が動きやすくするための工夫。見た目的にもすっきり軽やかに見えるので、一石二鳥です。

次にキッチン。対面式なのでワイワイ料理をすると楽しそう。キッチンの背面には引戸のある収納を配置。料理の最中は調理家電を使ったり食器を取り出しやすく、片付けた後には扉を閉めてすっきりとした空間をキープできます。しかも、キッチンから洗面所へアクセスできるので、料理と洗濯を同時進行する時も使いやすそうです。

キッチンの脇にあるダイニングもちゃんと考えられています。ここは空間というより家具で工夫をしているのがポイント。丸いテーブルにすることで柔らかい印象にしていて、友人を招いたりして人数が増えても調整がしやすいです。ちなみに、壁に設置された収納もリビングのテレビ台と同様に床から浮かせています。

LDKの隣にある寝室は縦格子の引戸で仕切られています。普段開けていれば部屋は広く見え、就寝時に閉めても格子なので風が通り、LDKの空調を取り込むことが可能です。

この家は2023年の6月にフルリノベーション。内装だけではなく、壁天井そして窓の断熱も施されているは嬉しいポイントではないでしょうか？

間取りと広さから考えるとふたり暮らし、夫婦と子どもひとりの世帯がベストでしょうか。クロークは奥の半分を子ども部屋や書斎に使っても面白そうなので、ぜひ現地で使い方を妄想してみてください。

場所は千葉県柏市新柏。東武アーバンパークラインの新柏駅から徒歩3分の立地です。なかなか馴染みのない駅かと思いますが、ひと駅隣は千代田線に乗り入れているJR柏駅で、新柏駅から東京駅までは1時間ほどでアクセス可能です。

新柏駅前にはスーパーなど日用品の買い物に使えるお店があり、マンションの近くにはホタルが見れる森があります。都心へのアクセスも良好で、都心にはない自然が近くにあって、なかなかバランスが取れているエリアではないでしょうか？