「新しいタイプの郊外」という可能性に気付かせてくれた、外房の海沿いの町。東京オリンピックのサーフィンの会場としても注目を集めるこのエリアを盛り上げるため、町と一緒に会社を立ち上げました。これから不定期に、その活動の様子をお届けしていきます。
太平洋に向かって大きく開く海辺の町。サーフポイントとしても有名なエリア 千葉県の一宮町に、街を盛り上げるための会社をつくった。
名前は「一宮リアライズ」。R不動産と一宮町が共同出資する、エリアマネジメントのための会社だ。
何をするのかといえば、商店街の古い建物を再生したり、エリアのリノベーションをやったり、海辺にある行政が所有する空き地の有効活用を考えて実践したりとか。地域で新しいプロジェクトを生み出すための組織だ。
R不動産グループは個別物件の仲介や再生をしているが、ときにそれが「まち/エリア」に展開することもあるのだ。
都心から1時間で、こんな風景に出会える(写真:saka_oym) 千葉県一宮町は都心から車で1時間半、JR外房線の特急「わかしお」を使えば東京駅から1時間。サーフポイントとして有名な場所だ。
2020年東京オリンピックのサーフィンの会場に選ばれたこのエリアは、今後さらに注目を集める可能性がある。
実はR不動産は、以前からこの町に縁が深い。「房総R不動産」をここから始めたり、メンバーが家を建てたり、スタッフ全員で合宿をしたり。都心から1時間程度のこの町に「新しいタイプの郊外」としての可能性を感じてきたのだ。
そして昨年、いろんな偶然が重なり、一宮町が僕らに声をかけてくれたこともきっかけになって、エリアを盛り上げるための会社をつくることになった。
2010年に開催した「房総ツアー」の様子 この会社では今後、いくつかのプロジェクトを仕掛けていこうとしている。
まずは「上総一ノ宮」駅前の街道沿いにある古民家をリノベーション。「Surf & Work」をコンセプトにしたシェアオフィスが近日中に完成する。
また海辺に発見した空き地では、このエリアならではのゆったりとした時間と、海を感じることができる住宅なんかをつくっていきたいと思っている。今はまだ構想段階ではあるけれど……。
R不動産、意外とこんなこともやってます。
今後は単体の物件ばかりでなく、エリアをリノベーションしたりマネジメントしたり、というような動きを展開しようと考えている。この一宮が、そのモデルタイプの一つになるはずだ。
R不動産を運営するOpen Aが設計を手掛けた「一宮サーフビレッジ」(写真: 阿野太一)