古くて小さな町家をリノベーションして、一棟貸し切りスタイルの宿をつくりました。風情溢れる金沢の雰囲気に染まって、まるで街の住人になったような気分で過ごせる宿。予約の受け付けを開始しますので、どうぞよろしくお願いします。そして、ボクらがお薦めだと思う宿を紹介する新しいサイトも、こっそりとオープンです。
ボロボロだった町家をリノベーション。小さな庭も付いています。房総、そして金沢
いよいよこの日を迎えます。
金沢の中心から少し外れた住宅街にある、古くて小さな一軒の町家。その軒先に揺れるのれんに刻まれた「橋端家」の文字が、この宿の目印です。
「宿やろうぜ!」
いつの間にかそんな話になったのは、今考えれば全然違うことを話していた会議でのことでした。千葉県の外房にあった2つの建物を、宿として貸し出す実験を始めたのは、それから数ヵ月後のこと。さらにその半年後、ボクらは金沢R不動産のオフィスに集合していました。一人また一人と総勢8人が東京から集まって、金沢での物件探しツアーが始まります。
その日、金沢チームが用意してくれたいくつかの物件の中で、最初に見たのがこの建物。いきなり現れたイメージ通りの物件に、ボクらのテンションは最高潮。
小さくて手頃なそのサイズ、部屋を抜けた先にはちょっとした庭まで付いていて、昔ながらの造作も残されている。このままではちょっと借り手が付かないかな、というボロボロな感じも妙に心引かれるものがありました。
「もう、これ借りちゃうか!」
早くもそんなことを口走るメンバーが何人も。
街の日常にすっぽりと入り込んで、まるで家にいるみたいにくつろいでもらえたら。 住人になった気分で過ごしてほしい
建物があるのは、別名女川と呼ばれる浅野川沿いの住宅街、橋場町。兼六園やひがし茶屋街、近江町市場といった観光スポットも近くて、どこも歩いて5~10分の距離です。
そんな有名スポットを巡るのも良いのですが、何度かこの地を訪れて思うことが一つ。それは、この街に張り巡らされた、全ての路地に迷い込んでみたい、ということ。
いや、そんなことを思わずとも、ボクらよそ者は金沢の街を歩くと必ず方向を見失います。絶妙な角度で交差する道に感覚を狂わされ、気付けば今はどちらを向いているのやら……。
ならばいっそ、ちょっと気になるあの路地にも、細くて味わい深すぎるこの路地にも、片っ端から迷い込みたい。まるで住人になったような気分で、この街の風情に染まってみたいと思うのです。
だからそんな旅で泊まる宿は、大きくて気密性の高い立派なホテルなんかじゃなくて、こんな宿がいいのかなと。住宅街の一角で、どこかの家から夕飯の匂いが風に運ばれてきたり、子どもが遊ぶ声が聞こえてくるような宿。
一棟まるまる独占できて、家にいるみたいに気を使わずに過ごせる宿です。
だからボクらは、こんな宿をつくることにしました。
そして一棟貸し切りの宿を中心に、全国からお薦めの宿を集めて紹介するポータルサイト「HOWSTAY」もオープン。そして新しいサイトもこっそりオープン
さて、金沢の宿と同時に、もう一つのサービスもオープンします。それが全国から宿を集めて紹介するポータルサイト「HOWSTAY」です。
このサイトでは、金沢の宿と同じように建物をまるごと独り占めできる、一棟貸し切りの宿を中心に紹介する予定。まずは全国から同じスタイルでやっている仲間を探すこと。そこからのスタートです。そしてもちろんR不動産と同じく、ボクらがお薦めだと思う宿だけを紹介するつもり。
日本中の素敵な貸し切りの宿を網羅したい!それが第一の目標です。
といいつつ、まずは金沢の宿をはじめボクらが運営する宿に加えて、数軒の宿を紹介するところからのスタート。そして、デザインやスマートフォン版なども実際に運用しながら整えていく予定です。なのでまだ、オープンしました! と大きな声では言えませんが……。
R不動産をご覧の皆さんに使っていただきながら、お気付きの点があれば教えていただきたいと思っています。
金沢の宿「橋端家」のご予約も、以下のリンクから。
どうぞよろしくお願いします。
HOWSTAY