4軒や6軒の長屋が集まった小さな団地、ゆるい空気感に包まれほっとします
東京にもまだこんな場所が残っているんですね。
池上駅のほど近くに隠れていたのは、のどかな昭和の空気感に包まれた長屋形式の小規模団地。かすかに聞こえてくる踏切の音までも、懐かしさを助長する心憎い演出のようでした。
大家さんが子供の頃に住んでいたというご実家は、そんな長屋の1区画。今ではあまり見かけることがない造作やパーツが所々残っていたので、レトロ好きにキュンと刺さる箇所は大切に温存する方向で、水まわりと内装の傷みを中心にtoolboxによるリノベーションを入れて、ぱりっと気持ちよく過ごせる部屋に生まれ変わりました。
この家が持つもともとの魅力も存分に生かされていて、南向きの日当たり、吹き抜ける風、至るところに設けられた収納、階段の休憩コーナー、小さいながらも素朴な庭など、愛着ポイントは沢山あります。
ビフォーアフターを知る身としてはバスルームがなかなかの力作で、バランス釜からの大がかりな改修をユニットバスに頼らず、この建物の雰囲気を尊重したタイル張りを採用し、今と昔を繋ぐいいバランスに刷新されています。ちなみにキッチンの明かり採りになっている窓は、キッチン側からスパイスラックとして使える優れものになっています。
さすがの築60年越え。すでに十分味わい深く育ってきた家は、今回のリノベーションを経てさらに魅力を増し、これから関わってくれる人にもまた、家を愛し育てる楽しみを教えてくれるような気がします。
一方で何もかもリノベーションで解消できるわけではないから、床の傾きや建具のくせなど、コツをつかみ折り合いをつけながら使ってもらうところも多々あり、それをご愛嬌と思えるかも大事なポイントに。あるもので工夫して暮らしていける人なら大きな心配事はなさそうです。
戸建とは違い両隣と壁を共有しているため、お互いにアパート的な感覚の配慮は必要でしょうし、多少なりとも顔が見える関係性は育まれる環境なので、そんな暮らし方ごと昭和っぽく楽しんでみてほしいです。前回は小さなお子さんのいるご家族が暮らしてくれました。
池上といえばの有名な本門寺まで歩いて10分少々と、休日の息抜きにはちょうどいい散歩コースもあり、徒歩圏内ではほかに銭湯や温泉も巡れたり、平日は自転車通勤を検討できるエリアも意外とあるようです。
2人なら無理なく暮らせるサイズ感でお待ちしています。
お気に入り
- 賃料
- 14万5,000円
- 専有面積
- 58.60㎡
- 敷金
- 1ヶ月
- 礼金
- 1ヶ月
- 償却
- なし
- 管理費
- 賃料に含む
- 所在地
- 大田区池上
- 交通
- 東急池上線「池上」駅 徒歩4分
- 建物構造
- 鉄筋コンクリート造 2階建て
- 所在階
- 築年
- 設備
- エアコン/ウォシュレット/追焚バス/モニター付インターホン
- 備考
- ペット不可/定期借家契約(期間:2年間/再契約:相談)/保証会社利用必須/庭付き/1階・路面/要火災保険契約
- 取引態様
- 媒介
情報修正日時:2025年7月6日
情報更新予定日:2025年7月21日
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
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