たとえば、ちょっとしたアトリエに。あるいは、小さなお店にも。もちろん、ただ静かに暮らす場所としても。住み手の発想次第でいかようにも育てられる、広い土間付きの住戸です。
荒川のほど近く、かつては染色工場だった1000坪ほどのエリア。工場が移転した跡地に文化住宅が次々と建てられたのが60年ほど前のこと。現在は空いた棟からリニューアルされ、新しい世代の入居者が少しずつ増えています。
今回募集の棟は、リノベーション第3弾。これまではコンパクトなワンルームが中心で、暮らしに馴染んだ頃にライフステージの変化で旅立つ人も少なくありませんでした。そんなわけで、長く腰を据えて暮らせるようにと、家族が増えても住み続けられるメゾネット区画がつくられました。
築の古い物件ではあるものの、実際は再利用できる柱と梁以外をフルリノベーションしています。もとの構造の間に支柱を加えたり、壁にも厚い構造用合板を張り直したり、耐震性もかなり補強できているそうです。
玄関の土間は、内と外をあわせて5畳ほどの広さ。住みながら制作や発信をするスタジオとして使ったり、店舗にすることも相談可能です(飲食店は不可ですが、施術サロンや教室、ショールームなど、不特定多数の来客がない業態であれば柔軟に対応)。
独立して自分のお店を持つことを考えている方や、副業や新しいキャリアとして小さく商いをはじめたい方など。自宅と別に物件を借りるのはハードルが高いけれど、自宅の一角からなら、背伸びせずに第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
内装は最小限の素地仕上げで、住む人が手を加えていける余白を残しています。すべての壁がビスを打てる合板下地で仕上げられており、棚を付けるなど、ちょっとしたDIYも可能です。事前に貸主の許可を得る必要がありますが、次回の募集に影響がでない範囲であれば原状回復義務を免除してもらえるかもしれません。
長く、楽しく、自分らしく住み続けてほしいという大家さんの気持ちから、更新料は無料。ペットとの暮らしも、小型犬1匹までであれば相談できます。
また、専有部とは別に、入居者と外部会員がシェアする共用棟があり。365日出入り自由です(細かいルールはありませんが、23時頃までの利用でお願いしています)。例えば、ふたり暮らしでどちらも在宅勤務の日。パートナーのリモート会議中は、自分は共用棟で作業をしたり。
共用棟のキッチンはガスコンロ4口に大きな冷蔵庫、調理道具や食器もひととおり揃っています。なかには日常的にそこで自炊していた入居者もいたそうです。エリアマネージャーが定期的に食事会を企画したり、敷地内でマルシェが開催されることも。ふらっと参加するもよし、気が向いたときにだけ顔を出すもよし。気負わず繋がれる、心地よいご近所づきあいが生まれています。旅行のお土産をシェア棟に置いておいたり、そんな小さなやりとりもあるそうです。
大家さんもとても気さくな方で、遠方にお住まいですが時折顔を出してくれます。改装の相談やイベントの提案にも前向きで、「こういうことやってみたいな」が実現しやすい環境です。家族や仕事仲間とは別の、ふとしたときに頼れる“第三の居場所”のようなつながりが育っていくといいなと思います。
ちなみに現在、敷地内の植栽を手がけてくれる若手の庭師さんや、造園の知識を持った方を探しているそう。もしフィットする方がいれば、賃貸条件を優遇することも検討可能です。ピンときた方は、ぜひ一度、現地を訪れてみてください。
駅を出れば、川の気配と昭和の香りがほんのり漂う、懐かしさのあるまち並み。夜は赤羽で一杯、昼は河川敷でピクニック。そんな暮らしも、きっと悪くありません。
最寄り駅は赤羽岩淵駅。南北線の始発駅でもあるので、うまくいけば座って通勤できるのも嬉しいポイント。JR赤羽駅も徒歩圏内で、東京駅付近に勤めている方なら30分前後の通勤圏内。ほどよく都心に近く、けれど日々の暮らしにはゆとりのある、そんな場所です。
今回の区画はリノベーション後、初めての募集。内装も設備もきれいな状態で、新しいスタートにぴったりです。住まいと仕事、どちらも大切にしたい方。ゆっくり自分のペースで暮らしていきたい方。ぜひ一度、のぞいてみてください。
※ ペットは小型犬1匹まで相談可能。敷金1ヶ月上乗せ、償却1ヶ月