クルマ好きのキャンティレバー

建物の3階がせせり出た、迫力のある外観。キャンティレバーの形状が印象的な重厚感のある建物。納谷建築設計事務所が設計をしています。

大きくせせり出た箱の下には車好きのオーナーさんのこだわりの駐車場。2〜3台の車が並べられる広さがあります。

建物は丘陵の傾斜地に建ち、その地形を生かして建築。メインの玄関は1階に。玄関扉を開けると白いサンルームのホールが待っています。いわゆる玄関という雰囲気ではなく非日常感のあるアプローチが特徴的。

建物の中央は、3層分吹き抜けになり、スチールでつくられた階段が橋をわたすように、空間をつなぎます。スチールの華奢なラインが美しく、上から光が注ぐようになっているのも軽やかで素敵です。

間取りは2SLDK。1階と2階にそれぞれ洋室があり、1階にはオープンな空間に畳が敷かれたサービスルームがあり、カーテンなどで区切って、ここも個室や趣味スペースとして活用できそうです。

オーナーさんは1階の洋室でアロマサロンをしていたこともあるそう。非日常感のあるアプローチなので、お店としても雰囲気良く使えるのが、嬉しいです。

3階に上がると「大空間」という感じのリビングが待っています。南西面に目一杯に開口された大きな窓。天井高は高い位置で2.8mあります。建物全体の内装は白を基調とし、天井には照明などを設置せず、滑らかな白い面に包まれるようなかたち。床はコルクで仕上げ、床暖房を全面にいれていて温もりを感じるようにしています。

とても魅力的な建物ですが、このタイミングでメンテナンスを一度入れた方がいいと思います。写真でみるときれいに見えてしまいますが、内装は全体的に使用感がある状態です。ちなみに、事前に見積もりをとりましたところ、内装（天井壁）、外壁などの手入れをした場合の費用は680万円ほどでした。

本牧エリアはアメリカ軍の住宅街として戦後使われ、アメリカンカルチャーが多く残る場所。物件から車で5分くらい場所にある「MOONEYES AREA-1」は、本牧でも有数のアメリカンなスポットで、クルマのカスタムパーツや雑貨などを販売していたり、アメリカンダイナーがあったりします。

物件のある場所は本牧の中でも奥の方ではありますが、近くには三渓園や本牧臨海公園があり、市民プールや小学校もあります。最寄りの駅からはバスを利用する距離ですが、車がメインの移動でしたら、高速もすぐに乗れる立地で快適に過ごせそう。

クルマ好きには魅力的な余裕のある駐車スペースを始め、緻密に設計された建物から豊かな空間を味わえる物件です。少しお化粧直しをして新たに息を吹き込んでくださる方お待ちしています。