「西池袋(ニシイケ)」のビルの谷間(バレイ)にあるという意味で「ニシイケバレイ 」と名付けられたこの場所は、飲食店やシェアキッチン、コワーキングスペース、運動スペースなど、多様な空間とサービスが集積する場所です。
今回ご紹介するのは、「須藤剛建築設計事務所」による設計で今年誕生したばかりの新築。合計8区画の募集です。
1LDKから3LDKまでさまざまな住戸タイプを確保することによって多様な世代や暮らし方に対応している集合住宅ですが、大きな特徴のひとつが、各住戸に備えられた、事務所や店舗として利用可能な土間空間。
土間空間は共用の廊下やテラスにつながっていて、外部と一体的に使用でき、玄関を経由せずにアプローチ可能です。
壁を木毛セメント板としているため、ビスなども使用できるようになっていて、棚なども造作できます。
ただし、美容室や、パン・焼き菓子等の食品製作、販売、コーヒースタンド等の軽飲食などは不可。あくまで物販店舗や事務所、ギャラリーやアトリエとしてのイメージです。
また、敷地内を貫くように中庭や路地を通すことによって、全住戸が角部屋になっていて、通風や採光にも配慮されています。また各住戸の配置も工夫されており、ゆるやかに、気軽に交流が生まれそうです。
敷地内には、可能な限り植栽もしますので、これからモリモリと緑が増えていきます。
一階部分には飲食店、パルクールジムなどのテナントも入りますので、楽しい賑わいができるはず。
それ以外にも今回の新築には大きな広場やピロティ空間もあり、それがニシイケバレイ全体に繋がっていき、さまざまな営みが豊かに街にこぼれていく、そんな光景が目に浮かびます。
「ニシイケバレイ」という場所全体の説明としては、冒頭の通り、敷地のまわりを大きな建物にぐるっと囲われた、まさに都会のエアポケットのような場所。
築80年の木造の平屋を中心に大きな敷地が広がっていて、敷地内には、今回の集合住宅のほかに、店舗(うつわのお店)の入った低層マンション、地元の和食料理屋とシェアキッチン、コワーキングスペースが運営中の木造アパートが立っています。
大家さんは、実は江戸時代から300年以上続く家系の17代目で、中心となる平屋は、終戦直後に大家さんの祖父が建てたもの。
20年以上前に大通り側に面したビルを建てるまでは、コの字型に家があり、大きな庭があったそう。
その庭は大家さんの祖父が思いを込めて手入れしていて、子どもの頃は大家さんが秘密基地をつくったり、夏みかんをもいだり、畑をつくったり、カエルを追いかけたりしていた場所でした。
そんな思い出が詰まった庭と屋敷を、今このエリアを囲む14階建てのビルが建つ際に取り壊すことになり、この平屋だけはどうしても残そうと、わざわざ引き家をして取り壊しを免れたのが、この平屋です。
そんな平屋をリノベーションし、取り囲んでいた塀もすべて取り払い、街にひらいたスペースとして活用し始めたのが、この「ニシイケバレイ」のはじまりでした。
現在その平屋は「Chanoma」という古民家カフェとして営業され、営業時間外は茶道教室やヨガ教室、ライブなど多くの活動が展開されており、まさに1階を街に開くことで人が入りやすい、関わりやすい場所に育っています。
ニシイケバレイには戸数で計算すると約100世帯の住人さんが暮らしています。
いつの時代でも、風景がもたらす心地よさ、家を一歩出て街や人とつながる楽しさ、子どもも大人もそれぞれにわくわくするような気分を感じられるよう、こういった「場」が必要なのだと思います。
この新築集合住宅も、街の営みに足元を包まれながら、温かな気持ちが連鎖するような豊かな場所になるといいなと、考えながらつくりました。
そんな気持ちに共感してもらえる方に来てもらえたらうれしいです。
【インスタライブ】
「まちを照らす集合住宅【新築】」インスタライブ 【賃貸条件】
101号室:53.39㎡/賃料196,000円
201号室:成約済み
203号室:62.91㎡/賃料285,000円
204号室:42.48㎡/賃料185,000円
301号室:33.46㎡/賃料139,000円
302号室:36.75㎡/賃料150,000円
303号室:成約済み
304号室:42.48㎡/賃料192,000円
【内覧会】
下記日程で内覧会を開催いたします。
問い合わせフォームよりご予約の上お越しください。
・3/16(日)10時半〜12時/13時〜16時
・3/23(日)10時半〜12時/13時〜16時