「ナリワイ」と「暮らし」が一緒にある、かつての日本の当たり前の生活。そんな町屋スタイルの賃貸アパート。
顔を合わせて話をする機会が減ってきているこの時代に、新しく住む人と元から住んでいる人、地域の文化、大切なものをつなげ、橋渡しをする役割が大家にはあると語る、ステキな大家さん。
ただ住む場所や建物を用意するだけではなく、人と地域とナリワイをつなぎ、めぐり会う機会をつくりたいと思いこのアパートをリノベーションしたそう。
そのため1階については住みながら店舗、住みながらアトリエなどで使ってもらえる形になっています。
今回ご紹介するのは、1階の店舗メイン区画106号室です。
ただし完全な店舗として使うというよりも、冒頭で述べたような大家さんのこの場所への想いや方向性について理解していただき、住みながらお店(ナリワイ)を営み、この場所を積極的に盛り上げていただくことを前提とした募集です。
ひらいていただく頻度は、ポイント制でルールが決まっており、具体的には平日1ポイント、土日2ポイントのカウントで、週4ポイント以上は必須になります。無理なくというところではありますが、できるだけ多くお店を開けてくださる方を優先したいとのこと。
ちなみに地域交流や、住人の憩いの場となっている1階デッキテラスでは、定期的(2ヶ月に一度など)にマルシェも開催される予定。入居者の方は、このマルシェにも基本的には主体となって、企画打ち合わせから参加する形でお願いしています。
室内は古い柱などを残し、モルタルの床でさっぱりとした印象。天井は抜かれている部分は高々と約3m程。奥が小上がりになっていて、さまざまな使い方が楽しめそうです。
玄関手前側は店舗の空間、奥は暮らしの空間と、商売と暮らしの場を一緒にすれば別で店舗が必要ないため、新たに開業したい方や、チャレンジしてみたい方にオススメです。
すぐに使い始められる内装ですが、DIYも可能。基本的には原状回復が前提にはなりますが、好きにつくり込んでいただけます。
住みながら店舗や事務所、アトリエなどで使える物件って、ありそうでなかなかないんですよね。
また共用部にトイレがあるため、お客さんがトイレを利用する前提でレイアウトを考えなくてもいいのは、うれしいかもしれません。
1階の中央部分の「Do Space」と呼ばれる共用スペースは、デスクワークや、打ち合わせ、イベント、ワークショップなど、幅広い用途で利用することができます。おまけにWi-fiやキッチン、工具も完備。工具については貸し出しもしており、DIYにも使えます。(アドバイスや相談も受けています)
さらに南側には入居者が使える小さな畑があり、みんなで育てた作物を、井戸水を引き込んだ小舟で洗い、収穫パーティーを楽しめます。
大変な部分もありますが、心があたたかくなる、とても魅力的なプロジェクトです。
なお、本物件のすぐとなりに立つ建物が、同様のコンセプトでリノベーションを行いさらに賑わっています。
小学校がとなりにあったり、既に活気あるエリアで、こんな良い条件で借りれる物件はなかなかないと思います。
気になる方はぜひ!
■写真は全て前回募集時のもの
■Do Space 利用ルール
利用可能時間:10:00~20:00(その他の時間:応相談)
DIY工具 :入居者貸し出し無料
トイレ :入居者、テナント並びにDoSpace利用者が利用可能
共用Wi-fi :無料(2時間以内)
利用料 :個人利用、ワークショップ等での利用無料
※Do Space利用中も、テナント利用者などが飲食等で利用する可能性があります。