物件をさがす
特徴で絞り込む
条件で絞り込む
賃料
価格
建物面積
土地面積
エリア
選択してください
その他の条件
< コラムTOPへ
2008.8.26

ミーティングの種類とテーブルの高さについて

馬場正尊(東京R不動産/Open A)、梶ヶ谷友希(Open A)
 

既製品のミーティングテーブルの高さはおよそ70cmと決まってしまっている。でも、本当にその高さだけがベストなのか?

人の思考のモードは、目の前にあるテーブルの高さによって変化する。例えば立って話す場合と、深く腰掛けて話す場合。その姿勢によって話す内容もリズムも、そして回転数も変わってくるだろう。だとするならば、作業やミーティングが求める質によって、テーブルの高さは自由に変えられることが望ましい。

ヨーロッパでは主に人間工学的な意味から高さが調節できるワークデスクが一般化している。自分が快適と思える姿勢で仕事をすることは当然の権利だ、という考え方による。確かに、身長150センチの女性と190センチの男性のデスクの高さが同じというのはおかしな話だ。日本のワークスペースが働く側の発想ではなく、管理する側の発想でつくられていることを象徴している。

というわけで、このオフィスでは、いくつかの高さのミーティングテーブルを試している。

まず、このテーブル。高さが100cm。

コピーとキッチンが合体したテーブルで、例えば飲み物を取りにきた人たちが立って、もしくは高めのスツールに座って軽く雑談できる高さにした。気軽に書類を広げたり、休憩しながら見ている雑誌の情報交換ができたり、フランクなミーティングを想定している。

もうひとつ、ラウンジテーブル。高さを40cmにしてみた。

床に近いリラックスした姿勢のミーティングを想定してみた。みんながそこに集まりテーブルを囲めるように直径も150cm程度とたっぷり確保。大きいテーブルはミーティング時には書類をたくさん広げる事ができるし、2、3人でミーティングしている反対側で、別の個人の作業も可能だ。

仕事のタイプによって、ミーティングの種類によって、高さを変える事で気分も変わる。くつろげるオフィスとは、自分で居場所を見つけられるオフィスなのではないだろうか?

URLをコピー
< 前の記事 記事一覧 次の記事 >
このブログについて

東京R不動産では、物件を仲介するのと同時に、ビルオーナーさんや企業と一緒に企画や設計を行っています。東京R不動産を共同運営しているOpen A が現在、設計中の物件についてレポート。
テーマは「Office as Livingroom」。

PC版 copyright(c)東京R不動産