NewNormal コロナ後のまちと住宅とオフィス(住宅編)宮部浩幸(SPEAC inc.) 2020年5月に近畿大学の宮部浩幸研究室、東北芸術工科大学の馬場正尊研究室、Open Aで「コロナ後のまち・住宅・オフィス」を考えるオンラインゼミを立ち上げました。これからの日常「NewNormal」を考える、グループサイト「公共R不動産」「REWORK」との横断型企画。R不動産では住宅編をお届けします。 ![]() with/afterコロナのまちと住宅とオフィスはどうなっていくのだろう。 コロナ後の住宅のあり方を考える 新型コロナへの対応でやむなく行ったテレワークに、可能性を見いだせた人や企業は多いのではないでしょうか。僕もその一人です。一方で、在宅勤務は家族に気を使い、気を使わせ、少々しんどいものであることも分かってきました。一人になって集中できる場所の必要性を感じて、あれやこれやと模索している人も多いでしょう。 ![]() ワークインクローゼット(WIC) 家族のいる家で集中して仕事をするとなると、一人になれる場所がほしいですね。テレビ会議のときは家族の出す音が気になります。背景に映り込む部屋もどうしたものか。そんな悩みを解決するために、家のどこかをワークスペースに改造したい。 ![]() ガレージオフィス ![]() 縁側オフィス うちにはウォークインクローゼットはないよという人は、ガレージや縁側を見直してみてはどうでしょう。縁側は外の様子も見える一等席です。ここに机をセットして電源をもってくれば、気持ちのいいパーソナルオフィスに。 ![]() 窓辺、階段下、押入れなど…… まだまだ使える場所はあるかもしれません。窓辺、階段の下、押し入れ。小さな机と椅子をもっていって居心地を確かめてみましょう。DIYでカウンターをつけてみても良いと思います。 ![]() 風呂で仕事 限られたスペースの家の中で、昼間はほぼ使っていない場所が風呂。ここを占拠してオフィス化できたらいいのかも。テレビ会議もバッチリ? 音が響くのが玉にキズ。考案者の学生はオンライン授業を風呂場で受けてみたとか。 ![]() 土間オフィス ![]() これから自宅を建てる、リノベするのであれば、広めの土間がほしいです。玄関を入ってすぐのところで在宅ワーク。オンラインはもちろん、お客さんが来るとなっても、家の中のごちゃごちゃを見せることなく対応できそう。ちょっと大きめの洗面カウンターもつければ、毎日の手洗い、うがいもバッチリだし、アウトドアグッズの手入れにも便利だろうな。 ![]() 大人用二段ベッドで、寝床とワークスペースをつくろう 家で二段ベッドというと子ども用のイメージですが、大人用を考えてみました。上の段は寝床でリラックススペース、下の段はワークコーナーとして有効活用。ワンルームの人にも良さそうです。 ![]() マンション共用部 マンションの談話室や会議室って稼働率が低いですよね。僕の住んでいるマンションには、めったに使われないガラーンとしたプレイルームがあります。そこの一部でもテレビ会議ブースのあるソロワーク向けのシェアスペースにできれば、職住近接でこれまで以上に快適に暮らせそうです。大きめのマンションにはお宝空間が潜んでいる可能性が高いです。 コロナ後の住宅の変化は家の中からじわじわと コロナ後の住宅の変化は、家やマンションの内側からじわじわと起こり始めているようです。この変化の先に、これからの住宅のスタンダードといえるものがあるかもしれません。 |
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